飲酒習慣と高血圧は因果関係があるのか？断酒で改善するか？実証実験スタート！

中高年のみなさま、高血圧でお悩みではありませんか？　血圧が高くなる原因は、一般的には肥満、塩分の摂り過ぎ、ストレスや喫煙などの生活習慣に原因があると言われています。しかし、これらの原因が思い当たらない方、減塩や適度な運動をしても思うように血圧が下がらない場合は、もしかしたら「お酒」が原因かもしれません。

私は高血圧で薬を５年以上飲み続けていますが、減塩しても運動して体重を落としても、一向に血圧が下がりませんでした。きっと遺伝だからしょうがないものと諦めていましたが、ひょっとしたら、そうであって欲しくないのですが、飲酒が原因かもしれないと思うようになりました。

「おまえの高血圧は「酒」が原因だよ！」ということを認めたくなかったのですが、とりあえず断酒してみて様子を見ることにしました。

定期健康診断を目前に控えて、にわかに断酒を始めてみた

リタイア後にやることが無くて酒量が増えてしまう。これは多くの酒好きのシニアにとってかなりの高確率で起こり得るリスクです。適切な飲酒量は、アルコール量に換算して１日に20gまでと言われています。缶ビールなら500ml缶が１本、日本酒なら１合程度が相当します。1日のアルコール摂取量20gどころか、少しでも飲むと健康リスクがあり、本来一滴も飲まないのが良いという説すらあります。

週に２日間の休肝日を守りたいところですが、ほぼ毎日晩酌する方も多いと思われます。パターンとしては、シャワーを浴びて夕食前にビール（350ml）を１缶、その後夕食で日本酒二合、または、酎ハイを２～３杯、気分によって時々ハイボール、ワインなど、アルコール摂取量に換算すると60g～80gと、基準の３～４倍も飲酒してしまうことがしばしばあります。

幸いと言って良いのか微妙な感じですが、アルコールによる健康被害は今のところ殆ど顕在化していません。定期健康診断での肝機能の数値や血糖値は正常値ですし、胃の内視鏡検査でも何の異常も見つかっていません。ただし、飲酒との因果関係は不明ですが、高血圧を患っており定期検診では毎回測り直しになることが常となっていて、なんとかせねばと気になっています。

果たして高血圧の原因は何でしょうか？　認めたくないのですが、飲酒が高血圧の原因になっているのではという疑念があります。タバコをやめて20年以上が経ち、BMIも正常の範囲内ですし、減塩もしてみたけれども高血圧が治りません。試していないのは断酒だけです。もし、飲酒が高血圧の原因と分かってしまうと、４５年以上も飲んでいる酒が飲めなくなるのでは、と認めたくない気持ちが強いのです。だから、高血圧は遺伝によるもの、加齢によるものだと自分を納得させてきました。

しかし、先日、断酒のYouTubeを見て気持ちが変わり、断酒をやってみようということになりました。ちょうど、２週間後に定期健康診断を控えていたので、とりあえず定期健康診断をゴールに目標設定し、なんとなく軽い気持ちで断酒を実行してみることにしました。