６５歳 命が惜しいと思うことが多くなった
今まで人生の最後について考えることはあまり無かった。少なくとも命が惜しいと切実に思うことはなかったと思う。
年金をもらう年齢になって、自分自身の人生の最後がいつ起こってもおかしくないと、最近考えることが多くなった。
目次
山での事故で命を失うリスク
今夏以降、ネットのニュースで毎日のように山での遭難、滑落事故が報じられている。特に６０歳以上の高齢者の事故が目に留まるようになった。
最近ショックを受けたのは、黒部渓谷の「水平歩道」から７０歳過ぎの方が転落して亡くなった事故です。単独山行ではなく山岳ガイドが同行していたということから、無謀な計画ではなかったと思います。
事故があった場所は、ほんの一か月前に私たちも通過したところです。崖側には草が生えていてちょっと見た感じでは危ない感じではありません。でも、草地に隠れて下が見えていないだけで、その下は切り立った断崖絶壁になっています。
躓いて転んだだけで転落して命が亡くなる怖い場所なんです。『黒部は怪我なし』と言われているそうですが、安全であるという意味ではなく、事故があれば直ちに命を失うという意味だそうです。
登山では核心部と言われる危険個所があり、登山者は最新の注意を払って核心部を通過します。そのため、核心部では事故は起こらないものです。かえって、核心部を通過してホッと一息、安心したところで気が緩んで転んだりするものです。
「水平歩道」からの転落事故の原因もそのように推測されています。「下の廊下」という危険な箇所を長時間緊張して通過した後に、「水平歩道」で一瞬気が緩んで躓いたのではないかと推測されています。
「水平歩道」の山側には安全確保用のワイヤ（鉄線）が張られていて、それを掴んで歩くのですが、慣れてくると、つい気が緩んでワイヤから手を放してしまいがちです。
そんな時に不意に躓いたりすると、ワイヤを掴めずに転んで、運が悪いとそのまま断崖絶壁に落ちてしまいます。
事故にあった方は「下の廊下」を歩かれているので上級の登山者だと思われます。そういう方であっても、何でもないところで躓いて、その結果滑落・転落するという危険があるのですね。
我々を含めて他の登山者が何事もなく通過できたのは、たまたま運が良かっただけで、転落するリスクは誰にでも常にあるということだと思います。
私自身は、６５歳を過ぎて反射神経も鈍くなったので、躓いたときにとっさに転ばないように身を立て直して踏ん張れるかどうか、自信がありません。山で事故ればネットニュースで高齢者の山岳事故として報じられることになるので、危ない山には行かないように自重したいと思います。
植木剪定の仕事は危険と隣り合わせ
植木剪定の仕事は体力的に厳しい仕事であるとともに、危険が伴う仕事です。
まず、脚立からの落下事故です。柘植やマキの刈込みでは脚立に登って両手で刈り込みばさみを使います。脚立は６尺～１０尺を使うことが多く、１２尺や１５（４．５ｍ）を使うこともあります。
気を付けないと脚立から落ちたり、脚立ごと倒れたりする危険があります。また脚立で届かない高い木に梯子を掛けたり、直接木に登って作業することもあります。
脚立から落ちると、ただのケガでは済まず、下手をすると命を失うことになります。いい歳になってこれから悠々自適の人生を楽しもうというときになって、体が不自由になっては悔やんでも悔やみきれません。
脚立以外にも危険はあります。それは機械類です。植木剪定の仕事には草刈りの仕事があり、エンジン駆動の刈払機を使います。長いシャフトの先に円盤型の回転歯（チップソー）が付いているものです。農家の草刈りなどでも使われていますが、チップソーが木の根に当たって跳ね返り（キックバック）、非常に危ないです。
また、サツキなどの植え込みや垣根の刈込では、エンジンバリカンを使います。ギザギザの２枚の歯が直線状に交互に動く機械です。垣根の刈込ではバリカンを自分の顔よりも高く上げて刈込むので非常に危険です。
これらの機械類は、操作を誤ると自分自身が怪我をするだけでなく、周りにいる人を傷つけるおそれがあります。
このように植木剪定の仕事は危険がつきものなので、いつまでも続けていていいものか？早めにやめた方がいいのかな？シルバー人材センターで危険が少ない仕事に職種替えした方がいいのかな？と最近考えるようになりました。
万が一の時に備えてエンディングノートを書いておこう
自分と年の近い芸能人が突然逝去された訃報に接すると、自分の残された命を大事にしなければならないと考えます。これからは無茶な核心部があるスリリングな登山は控えなければなりません。チャレンジしなくてもいいじゃないですか！
植木剪定の仕事で、ちょっと怖いと思ったら、正直に責任者に伝えて、その仕事を代わってもらうようにしよう。情けない奴だと思われてもいいじゃないですか！
また、万が一の時に備えてエンディングノートを作成し始めようと思う。エンディングノートは数年前に購入したのだが、殆ど書いていない。しかし今なら書けるような気がする。
ここまで読んでいただき、どうも有難うございました。
是非、また、当ブログを読んでいただきますよう、よろしくお願いします。
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