北アルプスの北部 裏剱はとっても素晴らしい山だった(前半部)

仙人池に映る逆さ剱岳のモルゲンロート

 9月の3連休を利用して北アルプスの北部、裏剱とよばれる山域に行ってきました。今回の登山は、金曜日に夜行バスで室堂に移動し、土曜日から火曜日までの4日間で、欅平まで縦走する密度の濃い山行でした。今回は縦走ということで荷物を軽くするため3泊とも小屋を利用しました。4日間ともほぼ天候に恵まれ、思い出に残る山旅ができました。

目次

新宿 都庁から夜行バスで室堂まで移動(前日)

 今回の山行のメンバーは、私が所属する山岳会のメンバー8人で、日程は9月16日~19日の3泊4日でした。

 交通は、往路は新宿から夜行バスで室堂平まで移動、帰路は欅平からトロッコ電車で宇奈月まで行き、黒部宇奈月温泉から新幹線で東京まで帰ってきました。

 9月15日は、植木剪定の仕事が終わった後、最終パッキングをして新宿に移動し都庁の大型バス駐車場から乗車しました。バスは4列席の普通のバスで、案の定あまり眠れませんでした。若いうちは良いですが、日程とお金に余裕があれば、近隣のホテルに前泊したいところですね。

第1日目 室堂から雷鳥沢を経て剱御前小舎まで

 初日は睡眠不足もあって歩く時間は短めです。室堂を8:40に出発し、雷鳥沢キャンプ場を通って剱御前小舎に11:40に到着しました。雷鳥沢キャンプ場と言えば、5年前の春の合宿にテント泊をしたものの、大雪でテントの外に出られず、テントで2泊したのち、やむなく撤退した苦い思い出があります。

 昼前に山小屋に到着したため、一杯飲みたかったのですが、標高が2770mあるので外はさすがに寒く、小屋の談話室で飲むことにしました。そのうち、外がガスって来たと思ったら本降りの雨になりました。やはり日本海側の山の天気は変わりやすいものだと思いました。

 部屋は個室に8人が布団を敷いて寝るスタイルでしたが、1.5畳に2人くらいでやや狭かったです。それでもテントよりはましで、前夜の睡眠不足もあって消灯の8時から翌朝4時半までぐっすり眠ることができました。

第2日目 剱御前小舎から剱沢小屋・真砂沢ロッジを経て仙人池ヒュッテまで

 2日目は8時間超の長い一日になりそうだ。朝食を済ませて6時に出発!・・のはずであったが、思いもよらないトラブルが発生した。メンバーの一人の靴が靴箱から消えてしまっていたのだ。小舎の方の協力で靴と人の突合をした結果、無くなった新品の靴とは似ても似つかない靴が最後に残った。

 その靴の持ち主は外国人のツアー客の物で早朝に前剱に向かったということが判明した。日本語が通じない中、何とか連絡をつけ二転三転して剱沢キャンプ場で靴の交換ができた。それにしても、靴の形が全く違うし、何といっても持ち主の名札を外して履いて行ったのだから、履き間違えとは、ちょっと・・・・。

 そんなこんなで9:40に剱沢小屋を再出発した。剱沢雪渓は通行止めになっていたため、右岸を高巻きする夏道を進んだ。左手下方に雪渓の大きな穴が見えて、あそこに落ちたら・・と緊張しながら進んだ。途中、草地の斜面の何でもないところでメンバーの一人が10mくらい滑り落ちたが自力で登り返してセーフだった。常に緊張感を保って転ばないように歩かなければ、と改めて思った。

 あれが源次郎尾根か、と確認しながら進み、長次郎出合で雪渓を横断して左岸に渡った。12:20に真砂沢ロッジに到着したときは正直ホッとした。そのあと二股吊橋までは安心できるかと思いきや、途中、川の岸壁に着けられた丸太2本くらいの足場があるところを両手で鎖を握って横歩きして通過したときはスリルがあった。

 二股吊橋を出発したのが14:20、これから仙人池ヒュッテまで急坂を含む登り3時間。日没前には小屋に着きたい。危険個所はなく、体力勝負なので、私としては正直言って安心だった。きつい登りが続くためか8人のパーティーは途中で4人づつに離れ始めた。やっと仙人峠に到着し登り終了、17:15に仙人池ヒュッテに到着した。

 この日、剱御前小舎を7:15に出発し、剱澤小屋で靴待ちが1時間強あったので、9時間弱歩き通したことになる。小屋到着が遅くなったのと、メンバー全員がお疲れのため、反省会・飲み会をせずに夕食後すぐに床に就いた。長い一日だった。

 第3日目以降については、近日中に投稿します。


ここまで読んでいただき、どうも有難うございました。

是非、また、当ブログを読んでいただきますよう、よろしくお願いします。

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