久しぶりの先行文献調査の依頼

 今年になってから先行文献調査の依頼がパタッと無くなったのですが、先日、三ヶ月ぶりに調査の依頼がありました。今月も調査依頼が無かったら会社に問い合わせてみよう、と思った矢先でした。

目次

調査対象の技術分野は、機械学習を利用した画像処理

 先行文献調査の調査対象の技術分野はAI利用の画像処理の技術でした。私の専門は機械なのですが、この際贅沢は言っていられません。電気なら多少分かりますが、画像処理の特許はソフトウェアや数学の要素が絡んできて、理解が難しいです。

 さらにAIとなるとさっぱりわかりません。AIが発明の本質ではなく、何らかの制御の主発明にAIを利用した発明、AIが副次的なものである場合は、何とかなりますが、AI要素が重要なポイントであり本質的に発明に関連してくると、調査もなかなか難しいです。

 とは言え、久しぶりの仕事なので、積極的に(前のめりに)調査を引き受けさせてもらいました。

発明のポイントを文章化し、概念検索を行う

 まず、発明者の説明内容を理解し、発明のポイントを自分なりに要約して文章化し、それを概念検索機能を使ってざっくり予備検索を行います。

 概念検索結果のトップから10~20件程度を斜め読みして、意図した技術分野の特許がヒットしていることを確認します。と同時に、検索に使えそうなキーワードがあれば、それを控えておきます。

 そのあと、付与されている特許分類(IPC・FI・Fターム)の中から、関係が深そうな分類も拾っておきます。

 もし検索結果がいまいちである場合は、拾ったキーワードを追加して入力文章を修正し、概念検索を繰り返します。

 だいたい検索方針のイメージがつかめたら、いよいよ、特許分類とキーワードを組み合わせた検索式の作成に移ります。私の場合は、いつもはこんな感じで検索を行っていました。

検索ツールがうまく動かない問題発生

 先行文献調査の請負作業は、自宅から会社のサーバーにVPN接続して、会社の検索ツールを借りて行っています。脱線しますが、もし請負ではなく、独立して特許調査会社を立ち上げた場合は、検索システムの導入・維持費用がかなり掛かるでしょう。特許検索ツールを自前で契約するとしたら、高額な費用が掛かりますからね。

 VPN接続で検索ツールを起動し、考えた検索式を入力して、いざ「検索」してみると、検索結果がいつまで待っても出ません。こんなに時間が掛かる筈がないのですが。

 最近仕事の依頼が無かったため、以前検索ツールを使ってから3ヵ月も経ってました。PCが故障しているのか?それとも通信環境が悪いのか?原因がわかりません。

 会社の担当者に連絡を取り、メールで連絡を取りながら解決策を講じてみましたが症状は変わらず、最終的には古巣の会社にPCを持参して対処してもらいました。

 会社を訪問するのは実に10ヶ月ぶりのことで、実はちょっと嬉しかったです。やはり会社への帰属意識がまだ残っているのでしょうか。話は別ですが、会社訪問に合った着るものが無い。ワイシャツとスラックス、それに革靴を引っ張り出して、何とか恰好を付けた次第です。

修理したPCを持ち帰り、先行文献調査を無事に終了

 不具合対策していただいたPCを持ち帰り、さっそく先行文献調査を再開しました。納期が迫っていたため、土曜・日曜もつぶして調査報告書をまとめ上げました。幸い、依頼者の希望納期に間に合わせることができ、正直言ってホッとしました。

 調査の仕事が連続してあれば、PCや接続環境について安心して取り組めるのですが、今回のように3ヵ月も空いてしまうと、PCや接続環境について疑心暗鬼になってしまいます。

 何か不具合が起こるのではないか?との不安があり、仕事への取っ掛かりが悪かったこと、仕事への取り組みが遅れたことは否めません。

 それにしても、今月は仕事がありましたが、来月は果たして仕事の依頼があるだろうか?と不安な日々を過ごしています。


ここまで読んでいただき、どうも有難うございました。

是非、また、当ブログを読んでいただきますよう、よろしくお願いします。

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