シニアになってからの勉強は、気楽に取り組めるからこそ楽しめる

本記事では、自分の体験をもとに、シニア(50代)になってから「勉強する楽しみ」についてご紹介しています。

目次

50代で弁理士になるための勉強を始めた理由

40代の頃、会社で新規事業の立ち上げのため、会社に泊まり込むほど毎日毎日忙しい日々を過ごしておりました。しかし、技術課題の解決の見通しが立たず、また、開発に長期間かかったことで予定外に開発費が嵩みました。

私は開発費管理と特許対策(他社特許対応)を担当していました。開発の度重なる遅れで投資額が膨大になり、このままでは回収が見込めないことから、結局、 会社方針で新規事業への参入は見送ることになりました。

その時に痛感したのは「振り返るとスキルで身についたのは、PowerPointが少し旨く使えるようになっただけで、それ以外に何も得るものがなかったなぁ・・・」という敗北感でした。

このようにして新規事業の立ち上げは中止になりましたが、特許の仕事は続けておりました。この時、今の特許の仕事を通じてスキルを身に着けようと、ふと思い立ちました。いま流行りの「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」への転換点でした。

知財検定合格を経て弁理士試験の勉強を始める

最初は、当時できたばかりの「知的財産検定」(現在の「国家資格 知的財産管理技能検定」)を受けました。この時に、理系の自分には馴染みのない法律の世界でしたが、なかなか面白いものだと思いました。そう、法律を勉強する面白味を知ったのです。

知的財産検定には1回目の受験であっけなく合格してしまい、周りの同僚からおだてられ、調子に乗って弁理士試験を受けようと思い立った次第です。

ここで申し上げたいのは、人生、何がきっかけでその後の進む方向が変わるか、まったくわからないということです。即ち、新規事業に失敗=>特許の仕事を担当=>知財検定に合格=>弁理士試験に合格=>研究所から知財部に異動=>特許調査会社に転職して現在に至る、という進路を歩むことになったのです。

今振り返ると、新規事業に失敗した時に進路の方向が変わったのですね。ちなみに私を除く当時の同僚は研究所に残って研究を続けています。人生、何が契機になるか分かりません。

ダメで元々、シニアになってから勉強することは楽しい

50代でLECの弁理士試験講座の授業を生で受けました。20代30代の若者と一緒になって勉強することが大いに刺激になりましたし、授業を楽しむことができました。

講師の話に「うん、うん、なるほど!」と、新しいことを知る喜びがありました。シニアになって学ぶことは楽しいものです。

定年退職を機に、大学の社会人向け講座の受講生になった職場の先輩もいます。この年になると、なんとなく気持ちがわかります。

昨今、世の中では「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」に変わらなければならない、と言われています。定年で退職するまで同じ仕事(研究者や技術者)で勤め上げることは、もう無理なのでしょう。需要に合わせて自己の業種を変えていかなければならないと考えます。

勉強で得られた想定外の効果

余談ですが、弁理士の受験勉強をしている間に想定外の効果がありました。長男は、薬学部に進み薬剤師の資格を取りました。長女は、ファイナンシャルプランナーの資格を取りました。

勉強しているオヤジの背中を見て刺激を受けたかどうかは不明ですが、ひょっとしたらそんな効果もあったのかもしれません。


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