【リタイア後のライフスタイル】きょうよう・きょういく・ちょきん が大事
リタイア後に大事なのは「きょういく」と「きょうよう」と「ちょきん」と言われています。「教育」、「教養」、「貯金」のことではなく、それぞれ「今日、行くところがある」、「今日、用事がある」、「筋肉を育てて貯める」ということであることは、シニアには良く知られています。
仕事を辞めてリタイアした後には、「今日、行くところがない」、「今日、用事が何もない」という寂しい状況になると言われています。また、寿命が延びることにより、老後の生活に向けて筋肉を育てて貯めていくことが求められています。そこで、本記事では、「きょういく」「きょうよう」「ちょきん」について考察を進めてまいります。
目次
今日、行くところがない
最近、妻から「65歳になったらどうするの?」と聞かれることが多くなりました。どうも、「65歳過ぎても働くつもりだよ」という返事を期待しているようです。仕事を辞めて一日中家に居られることがとても嫌なようです。別に夫婦仲が悪いわけではないのですが、私が家にいられるとゆっくりできないので居ないで欲しいようです。
このように、仕事を辞めた夫が家に居られることが疎んぜられることは、特別なことではなく、残念ながら世の中のシニア夫婦の間では一般的な事のようです。
これまで週に5日は会社に行っていて不在だった夫が、退職後に毎日家に居られると困るというのは、分からないでもありません。そこで、リタイア後に「今日いくところ」について、考えてみます。
考えられる行き先でお金がかからないところとしては、図書館、ホームセンター、100円ショップ、自転車で行けるくらいの少し離れた公園などが考えられます。
リタイア後に興味がある分野について勉強を始めて図書館に通うようになれば、生き甲斐にもなり理想的だと思います。資格取得の勉強だけでなく郷土史の研究など、10年も続けるとその分野の専門になることも夢ではないと思います。
天候が良いときは、公園や河川に組み立て式の椅子と本を持参して読書に浸るのも良いでしょう。また、週に1回程度なら、100円ショップやホームセンターを覗いてみるのも面白いでしょう。
多少の料金で行けるところとしては、近場ではスポーツジム、日帰り温泉施設といったところでしょうか。少し足を延ばせば登山や海釣りも、それなりにお金がかかりますが行き先の候補ですね。
近所にバズーカ砲のような望遠レンズをつけたカメラを持ったオジサンたちが集まるスポットがあるのですが、野鳥を狙っているようです。望遠レンズは結構なお値段がするのでしょうが、リタイア後にまとまったお金がある人が高級カメラと超望遠レンズを買って、野鳥撮影を趣味に楽しむのも良いでしょう。
お金に余裕があれば一人で旅行するのも良いですが、ものの本によれば半年もすると飽きてしまうそうですね。旅行は仕事の合間に行くから楽しいのであって、毎日が日曜になると楽しさもほどほどになるのかもしれません。
リタイア後に備えて、「今日いくところ」の選択肢を増やしておくと良いと思います。毎週月・水曜日は図書館、火・木曜日は近所のスポーツジムへ通う、毎月の第1金曜日は小旅行に行く、などと遊びのスケジュールを組んでおくと良いでしょう。
今日、用がない
会社人間だった人は、リタイア後は意識して用事を作らないと、毎日何もする用事がない状態になってしまいます。
作れる用事として考えられるのは、マンションや町内会の役員をやることが考えられます。マンションでは輪番制で役員の当番が回ってきますが、積極的に手を挙げてみてはどうでしょうか? 結構忙しく活動できると思います。
また、趣味の集まりで会社以外の人と交流するということがあります。例えば、登山の同好会(山岳会)に参加して、気の合った仲間と山に出かけると良いです。山の会によりますが、毎月1~4回程度の山の計画があると思います。会員の経験が長くなったら、山の会の役員を務めるのも良いと思います。
また、絵画を習うなど趣味のサークルに参加すれば、月に2回程度のスクーリングがあり、また、時々美術館へ行く用事もできます。
ちょきん=筋力維持 を心がける
結論から言えば、スポーツジムに通うことが、貯筋だけでなく規則正しい生活を送るため、そして適度のストレスを与えるためにも、最適解と考えます。現役の時は土曜・日曜だけしか行けなかったジムも、リタイアすれば平日の昼でも都合の良い時間帯に利用できます。
また、現役時代では水泳する機会というのは一般的になかったと思われますが、プールを備えているスポーツクラブの会員になればそれも可能です。水泳は全身運動ですので筋力維持に最適であると考えられます。
スポーツジムの他に、山歩きを楽しむのもおすすめです。ソロ登山が安全面で不安であれば、山岳会や同好会に参加するのが良いでしょう。ソロで行くには勇気がいるような山でも、ベテランと一緒なら、安心・安全に登ることができます。さらに下山後のコミニュケーション(反省会と称する飲み会)も楽しめます。
リタイア後は休暇が楽しめなくなる?
仕事がある今は、土日の休みが楽しいものです。それがリタイア後に毎日が日曜日になると、楽しみも薄れるのでしょうか。最近のコロナ禍で、週に2日はリモートワーク/会社へ行くのは3日という生活をしているのですが、土曜日曜の嬉しさが以前よりも少なくなった気がします。毎日毎日通勤電車に揺られて出勤しているからこそ、土曜日曜が解放感で嬉しいのだと改めて気付かされます。
1~2年後に完全にリタイアすると、ゴールデンウィークもお盆休みも年末年始の休みもさほど楽しめなくなるのでしょうか。少なくとも、大型連休を待ち遠しいと思う気持ちは無くなるのでしょうね。ちょっと寂しい、複雑な気持ちですね。
そう考えると、休暇を十分楽しむには、週に2~3日はちょっとした仕事をするなど、なにがしか自由が拘束されるほうが精神衛生上良いのではないでしょうか。個人の性格によりますが、全くストレスのない生活など、見方を変えれば苦行と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
65歳を過ぎて、週5日のフルタイム勤務から完全リタイアして毎日が休みとなるのは、その変化のギャップが大きすぎるようです。仕事を辞めた後にやりたい何かを持っている方は別ですが、多くの方は、週に2~3日働けるところ探して軟着陸するのがよさそうです。
ここまで読んでいただき、どうも有難うございました。
是非、また、当ブログを読んでいただきますよう、よろしくお願いします。