高年齢求職者給付金の受給申請と個人事業開業の準備

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65歳の定年退職の日が近づいてまいりました。退職後は、今の会社から特許調査の仕事を請け負う個人事業を開業しようと考えています。ネットでいろいろと調べると、事業を始めるならば青色申告をしたほうが良いらしく、そのためには開業届を出さなければならない、等々、いろいろやらなければならないことが分かってきました。

また、開業届を提出する前に、高年齢求職者給付金の受給を先にしなければならないことが分かりました。そこで、定年退職を予定されている方のお役に立てればと、高年齢求職者給付金や開業準備についてご紹介したいと思います。

目次

高年齢求職者給付金の手続き

高年齢求職者給付金とは、65歳以上の高齢者が失業状態となった場合にもらえる給付金です。65歳未満の方がもらえる失業手当と違って、支給日数が少ない(最大50日分)ですが、一括してもらえる給付金です。

ネットで調べると、65歳の誕生日の前々日までに退職すると、失業手当(基本手当)が最大150日分もらえて、かつ、年金も並行して受け取れる最もお得な方法だということでした。しかし、毎月ハローワークに出かけて失業認定を受けなければならず、基本手当を受給している間は当然のことアルバイトもできないということでした。

65歳で退職したら個人事業で収入を得ようと考えていましたので、会社の規定通り65歳の誕生月の月末に退職し、高年齢求職者給付金を受給しようと考えています。

高年齢求職者給付金の申請手続き/手順は、

①退職してから約1~2週間後に会社から「離職票」が届くのを待つ。この離職票が申請の手続きに必要だからです。

②離職票など必要書類を持って、居住地を管轄するハローワークに行きます。この1回目の日が「受給資格決定日」となります。また、この日に次の(2回目に)ハローワークに出向く日が指定されます。

③その後、7日間ほど待機します(待機期間)。待期期間はアルバイトなどができません。自己都合退職の場合などは、給付制限期間(3ヶ月)が加わり、その間働くことはできません。定年退職の場合は、給付制限期間はありませんので、待期期間は7日間で済みます。

④1回目のハローワークで指定された日に再びハローワークに出向きます。この日が「失業認定日」で、高年齢求職者給付金の給付が認定されます。

⑤約1週間後に給付金が一括で銀行に振り込まれます。

以上のように、高年齢求職者給付金の場合はハローワークに行くのは2回で済み、働けない期間も短いので、給付金の額の多寡よりも早く仕事に就きたい方は、高年齢求職者給付金の受給を選択するのが良いと思います。永い間、雇用保険料を払ってきたのですから、少しでも回収しない手はありません。

個人事業の開業届

退職後は今の会社から仕事を請け負って、特許調査で収入を得ようと思っています。仕事の量が十分にあるのかどうか全く見えていませんが、月に5万円くらいの収入があれば十分だと考えています。

つまり、退職後はフリーランス/個人事業主としてやっていくつもりです。ネットで調べてみると、60歳以降の収入源として、または、若い人の副業として、個人事業を始める人が多くなってきたようです。

個人事業で年金以外の収入を得ることになると、殆どは確定申告が必要になります。確定申告の方法には、青色申告と白色申告の2種類があります。複式簿記で記帳しなければならないなどの手間はかかりますが青色申告の方が白色申告に比べて税制面で有利だということです。

青色申告では最大65万円の特別控除が受けられること、仕事に必要なパソコンの購入費用を減価償却できるなど、メリットが多くあります。これまで簿記の経験は全くありませんが、会計ソフトを使えば何とかなるさ、と楽観的に考えています。

ところで、個人事業主として事業を始め青色申告するためには、「開業届」を税務署に提出しなければなりません。この開業届を提出するタイミングは注意が必要です。

65歳以上で退職した場合に高年齢求職者給付金を受給申請しますが、受給するよりも早く開業届を出すとまずいことになります。というのは、高年齢求職者給付金を受けられる資格要件は、「再就職しようとする意思があること」「いつでも就職できる健康状態や環境などがあること」「積極的に仕事を探している」の3つを満たしていなければいけませんが、開業届を提出するとこれらの要件を満たさず失業の状態にあるとは言えなくなるからですね。

従って、高年齢求職者給付金の受給が済んだ後に、開業届を提出するという順序を踏むことがとても重要になります。

銀行口座の新規開設

個人事業を始めるにあたって、収支を分かりやすくするために、銀行口座を新しく設けたほうが良いそうです。事業収支がどうなっているか一見で分かるように、年金収入などの家計とは口座を別に分けたほうが良いですね。

口座を分ける理由はもう一つあります。これまで我が家では小遣い制を採っていました。給料をいくらもらっても私の自由になるお金は一定額だったのです。しかし、65歳を境に個人事業で稼いだお金は全部自分のモノにすることにしました。生活費の方は、年金で何とかやっていけると思うので、個人事業で稼いだお金は余裕資金というわけです。

仕事を頑張れば頑張るほど収益につながるので、こう考えると、退職後の生活が楽しみになってきますね。


ここまで読んでいただき、どうも有難うございました。

是非、また、当ブログを読んでいただきますよう、よろしくお願いします。

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高年齢求職者給付金の受給申請と個人事業開業の準備” に対して2件のコメントがあります。

  1. 杉本 学 より:

    いまサラリーマンで副業で開業して青色申告を利用してます。高年齢求職者給付金を貰おうとして本業のサラリーマンが定年退職なる前に開業廃止して給付金をもらいその後再度開業するのは問題ないでしょうか。教えてください。

    1. ミレイ より:

      杉本様
      サラリーマン定年退職後に失業状態にあれば、
      おそらく問題ないのではないでしょうか?
      専門家ではないので確約できませんが。。。

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