雪の安達太良山 くろがね小屋の温泉と雪見酒 染み染み!

くろがね小屋が見えてきた

新型コロナ感染状況が落ち着いている今のうちに・・と、2021年も押し詰まった12月26日・27日に福島県の安達太良山に行ってきました。安達太良山は、高村光太郎の詩集『智恵子抄』の一節でよく知られた山である。また、今回お世話になる「くろがね小屋」の温泉と雪見酒も楽しみだ。

目次

1日目 奥岳登山口から くろがね小屋を目指す

山行日の12月26日は数年ぶりの大寒波が日本列島各地を襲い、山登りには適さない天候でした。実際、12月25日に兵庫県の氷ノ山へキャンプに出かけた男性5人が遭難、八ヶ岳にアイスクライミングに行った男性2人が行方不明、など雪山の遭難のニュースが相次いだ日でした。

そんな天候でしたので、くろがね小屋まで到着できるかどうか不安を感じながらの奥岳登山口から登りはじめました。なお、登山口までの交通ですが、二本松駅からジャンボタクシーで8,000円位でした。6人で乗ったので比較的割安です。

当日の奥岳登山口は、吹雪いていましたが積雪がそれほどでもなく、踏み跡も残っていたので、取り敢えず「つぼ足(アイゼンやワカンを着けない)」で登り始めました。正直言って最初からラッセルの必要が無くてホットしました。

くろがね小屋までは積雪も少なく、踏み跡もしっかりしていたため、結局くろがね小屋までつぼ足で歩き通すことができました。

小屋に着くと、さっそく源泉かけ流しの風呂をいただきました。源泉は麓にある岳温泉と同じで白く濁った温泉です。一度に3人しか利用できないので、受付で木札をもらって入ります。湯船から雪景色を見ようと思いましたが、窓が凍っていて外の景色は残念ながら見えませんでした。

風呂上がりに生ビールと行きたいところでしたが、日本酒の「もっきり」がとても魅力的に見えて、日本酒をいただきました。「もっきり」というのは、升の中にグラスが置かれてその中になみなみと注がれる日本酒のことだと初めて知りました。

寝る場所は広さが18畳くらいの部屋に6人で寝ました。現在コロナ禍ということで布団の提供は無く、シュラフとマットを持参して、ゆったりと快適に寝ることができました。

くろがね小屋のホームページから引用

2日目 くろがね小屋から安達太良山 山頂を目指すが峰の辻から引き返す

2日目も外は吹雪でした。小屋の主人に聞くと、昨日のパーティーは殆ど途中で引き返したそうですが、今日の天気は昨日より少しはましだということでした。今日は吹雪の中でワカンを装着して山頂を目指して登り出しました。昨日より雪が深く、6人で交代しながらラッセルしながら進みました。

最初は風もほどほどで順調に登り出したのですが、徐々に風が強くなり先に行ったパーティーの踏み跡も見えにくくなってきました。帰り道のことを考えて目印の「赤布」を結びながら進みました。途中強風で身体が持って行かれそうになりながら進みました。

しかし、「峰の辻」まで行ったところで、これ以上進むのは危険だと判断し引き返すことにしました。下山路は、ほんの10分前に通ったところでさえ踏み跡が跡形もなく消えてしまい、赤布を目印にルートを探しながら下る羽目になりました。雪山の怖いところです。眼下にくろがね小屋が見えたときは、正直ほっとしました。

くろがね小屋で荷物を整理し、下山開始。くろがね小屋から奥岳登山口までは踏み跡がはっきり残っといてまったく問題ありませんでした。登山口で10分ほど待つと、予約していたジャンボタクシーで二本松駅まで帰路につきました。

強風と吹雪で苦労しましたが、雪山を十分楽しむことができました。また、くろがね小屋はとても雰囲気がいい小屋です。1年後に建て替えるそうですので、早めに行ってみては如何でしょうか?

コースマップ 安達太良山 山頂の一歩手前の峰の辻から引き返しました

コースタイム 通常よりもゆっくりのペースです

夏山と冬山ではコースタイムが大幅に異なります。雪山登山を計画するときは、夏山のコースタイムの1.5倍程度を見ることが大事だと思います。もちろん、雪が深い場合は2倍~3倍掛かることもあり得ます。

各種参考情報

参考に各種の情報を挙げておきます。

くろがね小屋


ここまで読んでいただき、どうも有難うございました。

是非、また、当ブログを読んでいただきますよう、よろしくお願いします。

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